不動産管理会社に勤める維乃です。賃貸に住んでいると、お隣の部屋の声や音が気になることありませんか?弊社にも「隣室の話し声が気になる…。」「アラームの音がうるさい!」など、度々お電話がございます。
テレビの音、話し声、足音、音楽…一度気になり始めると、ストレスがどんどん溜まってしまいますよね。でも、「今すぐ文句を言いに行く!」のはちょっと待ってください!直接対決すると、思わぬトラブルに発展することも。
この記事では、騒音トラブルを冷静に解決する方法をわかりやすく解説します!
1. まずは状況を整理しよう
どんな音が、どのくらい気になるのか?
騒音トラブルを解決するには、まず「どんな音が、どのくらいの頻度で続いているのか」を整理することが大切です。
チェックリスト
- どんな音が聞こえる?(話し声、足音、テレビ、楽器など)
- 何時ごろが特にうるさい?
- どのくらいの頻度で続いている?
- 自分の部屋のどこで特に聞こえる?
音の種類や時間帯によって、解決方法も変わってきます。例えば、夜中の大音量の音楽はすぐに対処が必要ですが、昼間の生活音なら「ある程度仕方ない」と思うことも必要かもしれません。
2. まずは「本当に騒音なのか」冷静に考える
騒音問題は、感じ方に個人差があります。例えば、隣の人は普通に生活しているだけなのに、こちらが「うるさい!」と感じてしまうことも。
もし「以前は気にならなかったのに、最近特にうるさい」と感じるなら、自分の体調やストレスが影響している可能性もあります。一度、気持ちを落ち着けてみるのも大切です。
また、市区町村の役所にて騒音計を貸し出している場合があります。客観的な証拠となりますので、使ってみるのも一つの方法です。
3. できる対策を試してみよう
耳栓やホワイトノイズを活用する
軽度な騒音なら、耳栓やホワイトノイズ(一定の雑音)を使うだけで解決することもあります。
おすすめアイテム
- 耳栓(100円ショップでも買える)
- ホワイトノイズマシン(アプリでもOK)
- ノイズキャンセリングヘッドホン
家具の配置を工夫する
壁際に本棚やクッションを置くと、防音効果がアップします。特に、隣の部屋と接している壁に家具を配置すると、音を和らげる効果があります。
隣人のライフスタイルを推測する
騒音が毎日決まった時間に発生するなら、隣の人の生活リズムが影響している可能性大です。
例えば、「夜勤明けで昼に寝ている人」なら、深夜の音がうるさいかもしれません。「小さい子どもがいる家庭」なら、昼間の走り回る音が気になることも。
「どうしても許せない!」と思う前に、「もしかしたらこういう事情があるのかも?」と想像してみると、気持ちが少し楽になります。
4. それでもダメなら…
管理会社や大家さんに相談する
直接苦情を言うのではなく、まずは管理会社や大家さんに相談しましょう。
相談のコツ
- 感情的にならず、冷静に伝える
- 「〇月〇日の夜10時ごろ、テレビの音が大きかった」など、具体的な情報を伝える
- 「何とかしてください!」ではなく、「どのような対策が可能でしょうか?」と相談する姿勢を見せる
管理会社を通せば、匿名で注意してもらえることが多いので、直接対決をせずに済みます。
手紙やメモでやんわり伝える
どうしても直接伝えたい場合は、インターフォン越しに話すのではなく、メモを使うのも一つの手です。
例文(やんわり伝えたい場合) 「こんにちは。最近、夜の時間に少し音が聞こえることがあり、お伝えさせていただきました。お忙しいところ恐縮ですが、ご配慮いただけると助かります。」
例文(もう少しはっきり伝えたい場合) 「夜遅くのテレビの音が聞こえることがあり、少し気になっています。お手数ですが、少し音量を下げていただけると助かります。」
投函の前に、念のため管理会社や大家さんに確認のご連絡をしましょう。お隣さんの気性によってはメモやお手紙でもトラブルになりえます。
5. それでも解決しない場合
警察に相談するケース
深夜の大音量での音楽や、明らかに常識を超えた騒音の場合は、警察に相談するのも一つの手です。
ただし、警察は「事件性がない」と判断すると動かないこともあるので、「110番」ではなく「警察署の相談窓口」に電話するのがベターです。
引っ越しを検討する
どうしても解決しない場合は、最終手段として引っ越しを考えるのもアリです。騒音が原因でストレスを溜めすぎると、心身の健康に影響が出ることも。
次に住む物件を選ぶ際には、「角部屋」や「鉄筋コンクリート造」の建物を選ぶと、騒音リスクを減らせます。
まとめ
賃貸の騒音トラブルは、冷静に対応することが重要です!
対応のステップ
- どんな音がどのくらい聞こえるか整理する
- 気のせいでないか確認する
- 自分でできる対策を試す
- 管理会社や大家さんに相談する
- 直接伝える場合はメモを活用する
- それでもダメなら、警察や引っ越しを検討する
すぐに感情的にならず、一つひとつ試してみることで、トラブルを避けながら解決できる可能性が高まります。無理せず、自分の心の健康を第一に考えましょう!
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